お前って本当にバカだよな!  と言われて、みなさんはどう感じますか。  私は、"お前って本当にバカだよな!"と言われると凄くうれしかったり します。もちろん、それは言われる相手によるのですが・・・。 本来、"バカ"という言葉は相手を蔑視するときに使います。しかし、言われ る相手("バカ"という意味の認識が同じ相手)によっては、それは凄くうれし い言葉になります。私には今までそういう相手が2人いました。  ここで言う"バカ"というのは、わかりやすく言えば"スポーツバカ"や"仕事 バカ"という意味の"バカ"といったことでしょうか。でも、私が言われてうれ しい"バカ"というのは、もう少しいろんな意味を含んでいます。 それは例えば、"ものの見方や考え方が普通の人とは違う"ということや、"興 味のあることがどこかマニアックで、なんでそんなもんが面白いんだ"という こと、また"普通の人にとってはたわいの無いことが、自分にとってはものす ごく大事なこと"だったりします。私が実際に体験したのは、今から8・9年前 のこと、当時、21・2だった私ですが、なんのきっかけかクレイジーキャッツ とブルースに興味を持ってしまいました。(理由については、別項[唄評2]を 参照)もちろん、周りの同年代の友人は思いっきり引いてましたね。『クレイ ジーキャッツ??あ、そう・・・はははは・・・』てな感じで。ブルースに いたっては、『ブルース??淡谷のり子??』なんて言われていました。そ れでも、そのときにたった一人私と趣味が同じ職場の先輩がいたのです。初 めは、そもそもロックの趣味が同じで話が合っていたのですが、そのうちに 自然とブルースの話になっていったのです。(ロックのルーツのひとつがブル ースなので。)そうして話しているうちに、ふとしたことからクレイジーキャ ッツの話になりました。そのときはもう、お互いにビックリでしたね!まさ か自分以外にクレイジーのファンがいるとは思っていませんでしたから!そ のときです、   "お前って本当にバカだよな!"・・・ "あー、これで(その人に)認められたなぁ"って思いましたね。私はその人の ハチャメチャな生き方に憧れていたので、ものすごくうれしかったのを覚え ています。それから、その先輩が誰かに私を紹介するときは必ず最後に『こ いつ、バカなんです。』と言ってくれるのが凄くうれしかったですね! これは感じ方の問題だと思うのですが、『こいつ、利口なんです。』と言わ れると、何となく小バカにされてるような気になりません?(私だけかなぁ?) それよりは、『こいつ、バカなんです。』と言ってくれた方が"あー、この人 は自分に対して愛情をもってくれてるんだなぁ"と思ってしまうのです。もち ろん、紹介された方はかなり面食らってしまうでしょうが・・・。 今ではお互いにその職場を辞めたので離れてしまいましたが、やはりその人 のことは忘れられませんね。  ここまで書いて改めて思ったのは、なんで"バカ"って言われてうれしいの かっていうと、"お前って本当にバカだよな!"というのはイコール"お前って 普通のヤツとは感覚がメチャクチャずれてるけど、普通では気が付かない面 白いこと知ってるよな!"ということだったのかもしれませんね。  それにしても、感覚が人とずれてると言われてうれしいと思ってしまう 私って・・・