新案クリップの説明

【新案クリップを考案した背景】
 一般に市販されているズボンハンガーを使用していて、ズボンのクリップしようとする部分を折り目に沿った形で揃えて挟もうとするのですが、片手でクリップを開放操作をしているので両手が使えない、当然、ズボンは綺麗に揃えてハンガーのクリップに挟む事が出来ません。そこで、何とか両手が自由になるクリップは出来ない物かと考えました。
発送の原点はズボンハンガーですけど、挟持物の形態を整えながらクリップする事が出来る点を考えれば、色々なクリップに応用出来るのではないかと思います。

【新案クリップの特徴】
  1 挟持物を挟持する際にクリップの操作部を操作し続ける事無く、クリップの挟持部は開放された状態を保持し続ける事が出来るクリップです。
  2 開放されたクリップで挟持物を挟持する際にクリップの操作部を操作する事無く挟持部を閉じる事が出来るクリップです。

【新案クリップが解決した問題点】
   従来のクリップは挟持部を開放操作する事により片手がふさがり、両手で挟持物の形態を整え保持しながら挟持する作業ができません。

【問題点を解決するための手段】
 以上の問題点を解決する為に、新案クリップは、挟持部に自動挟持機能付き開放保持機構を設けました。

【新案クリップの構造を図1に示します】
 先端に挟持部3、4と後端に操作部1,2、中心部に回転用軸穴を設けた本体構成部材Aと本体構成部材Bが相対回転可能に回転軸5により連結されており、挟持用ネジリコイルバネ6が回転軸5に設けられています。これらの本体構成部材A,Bには、開放保持機構用連結部材7、8が連結軸9、10,11により連結されていて、開放保持用ネジリコイルバネ12が連結軸11に設けられています。

【図2~図4は新案クリップの動作を表します】
 図2は、操作部1,2を操作することにより新案クリップの挟持部を開放した状態を表します。
 図3は、図2の動作後に開放保持用ネジリコイルバネ12により開放保持機構用連結部材7、8が下側に回転し開放保持機構用連結部材7、8自身の回り止め部13,14に当たり挟持部の開放状態を保持していることを表します。
 図4は、挟持部に挟持物を挿入時に、挟持物により開放保持機構用連結部材7、8が押し上げられ、挟持部が挟持用ネジリコイルバネ6により閉じ始めた状態を表します。

【新案クリップの効果】
 以上のように新案クリップは、一度挟持部を開放すれば開放状態を保持し続け、開閉操作部1、2を操作する事無く挟持部を閉じて挟持物を挟持することが出来ます。

【図1の符号の説明】
 1、2     操作部
 3,4     挟持部
 5       回転軸
 6       挟持用ネジリコイルバネ
 7,8     開放保持機構用連結部材
 9,10,11 連結軸
 12      開放保持用ネジリコイルバネ
 13、14   回り止め部





【図1】 新案クリップの構造図

【図2】 クリップが開放された状態



【図3】 クリップの開放を保持した状態

【図4】 開放されたクリップが閉じ始めた状態