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缶飲料
なんでこんなに開けづらいの!?
 私はコーヒーが大好きでよく缶コーヒーを飲むのですが、現在のあのプルタブは正直、どうもあけづらいです。
★私の場合
 例えば、私が缶飲料を飲むときには次のような手順で缶を開けます。
  1. まず、缶を重たいマグカップなどに入れて安定させる。
     (クリックで拡大)

  2. 爪をプルタブに引っ掛けてある程度持ち上げる。

  3. 少し持ち上がったところに指の腹を押し込んで一気に引く。
 問題は2番目です。一度でうまく引っかかればいいのですが、なかなかそうはいきません。
 何度も、空振りしてバチンという大きな音を出してしまいハズカシイ思いをしています。

  実際に缶を開けている動画はこちら
★原因は?
 いくつか原因が考えられます。
  • プルタブの形状と構造
    一口にプルタブといっても、その形状は指を掛ける側が丸型のものと角型のものがあり、丸型は中心に爪を引っ掛けないとすべってしまいます。対して角型のほうはどこに引っ掛けても持ち上げることができます。
    また、プルタブをフタの中心で固定している構造上、まれにプルタブが回ってしまい開けづらくなることがあります。

     プルタブの形状
      (クリックで拡大)

  • 力の入れ具合
    力が弱いとプルタブが持ち上がらないし、力を入れすぎても今度は爪が痛くなったりキズが付いてしまうことがあります。

  • 爪の長さ
    よく他の人でも”爪切ったばっかりだから開かないんだよなぁ”なんて言葉を聞きます。確かに、爪を切ったばかりのときは開けづらいものです。かといって爪が長すぎても今度は痛くなってしまいます。

★どう改良したらいいか(提案)
  • 最初から指の腹で開けられるようにプルタブに角度をつけるか蓋の部分を引っ込める。

  • 直接的なUDではないが、自動販売機や店頭にプルタブオープナーを用意する。

  • 他の方法を考える。
    上に引く動作よりも上から押す動作のほうが楽だと思うので、押す動作で開く仕組みにできないか。
    (ただし、そうなると輸送時などに誤って開いてしまう可能性が高くなるので配慮が必要)

  • 自助具を使う。
    例えばこんなものがあります。

    (PR) プルタブオープナー
    AP 2WAYオープナー (アストロプロダクツ

    ASTROPRODUCTS インターネット店
      パール プルタブオープナー(パール金属


    e−オープナー



     もっと簡単な方法は、[ハサミ]や[フォーク]を使うという手もあります。私も、深爪したときなどはこれらを使います。
     ボールペンでもやってみましたが、うまくプルタブに引っかかりませんでした。(2017年4月 追記)

缶ぶたの点字って・・・   上へ   一覧へ戻る(B)
 UDの商品として紹介されることの多いアルコール類の缶ぶた部分の点字ですが、単純な疑問としてどうしてアルコール類だけなんでしょうか。
 アルコールは緊急性が高いために付いているのは良いことだとは思いますが、コーヒーやジュース類にも付いていたほうがわかりやすいと思うのですが・・・。それに、視覚障害者の方すべてが点字を読めるわけではありません。それならば他の方法で知らせる必要があります。
★どう改良したらいいか(提案)
  • とりあえず点字の種類を増やす。
    コーヒー・お茶・ジュース、また”炭酸”など

  • 点字をやめて別の表示方法にする。
    例えば単なるマークにして、アルコールならプルタブの左・コーヒーなら右にする。
    アルコール類はプルタブにシールを貼るなど。

  • 缶の形状で識別する。
    コスト的な問題もあるが、某缶コーヒーや某チューハイのように缶の胴体部分に凹凸をつけるなど。
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