メールの役割

メールの役割

　最近のあるあるかもしれませんが、私の生活の中でもメールの存在がどんどん薄くなってきています。
　パソコンでもスマホでも本当に必要なメールはごくわずかで、特にスマホは９９％がいわゆる迷惑メールです。パソコンですら６〜７割は迷惑メールになってしまいました。
　なのでスマホに関してはメール音は地味でほぼ聞こえないようなものにして、やり取りのある人だけしっかり音が鳴るようにしています。（ｉＰｈｏｎｅで言うところのＶＩＰメールってやつです。）そもそも、スマホではＬＩＮＥでのやり取りがほとんどなので、実際にはメールはほぼ無視って感じですね。
　パソコンでは、メールソフトのフィルタ機能である程度迷惑メールを弾いていますが、種類が増える一方でイタチごっこです。またねぇ、、これが巧妙なんですよ！差出人名も件名も、私が普段使っているサービスに似せて送ってくるんです。例えば以前も書きましたが、ある日突然、使っているカード会社から督促のメールが来たんですよ！ドキッとしてクリックしたのですが、ホームページの雰囲気が明らかに違っていて危うくＩＤとパスワードを入れるのを踏みとどまったことがありました。私が普段使っていないサービスだったり団体だったりならすぐ気付くんですよ。例えば差出人が東京ガスとかだったら「うち、オール電化ですからぁ　残念！」って言ってすぐ消します。（なぜ波多陽区？笑）あと“警察庁”とか“国税庁”とかね。でも、アップルとか東京電力なんていうのは本物とニセモノが混ざっているので本文を見ないとわからない場合があります。（まぁ、大抵は件名の怪しさで気付くんですけどね笑）フィルタもかけられないので、ちょっとやっかいですね。（笑）
　対してスマホのメールは毛色が違って、有名人の名前で来るんですよね。このあいだも［広瀬すずです。］っていうメールが来て、ちょっと笑っちゃいました。

　こんな状況になってふと思うのは、「メールって何かちょっとした厄介者になってないか？」ということです。（笑）当然ながら、本来はメールは重要なコミニュケーションツールです。なのに今は逆にコミニュケーションを阻害しているような気がするんですよね。。
　以前は知らない人からメールが来ても別に何とも思いませんでしたが、今は知らない人からメールが来たらちょっと怖いですもんね。（笑）その恐怖感の裏にあるのは、「良からぬ犯罪に巻き込まれたらどうしよう」という思いがあるのかもしれません。最近ではメディア等の呼びかけもあり、［知らないアドレスからのメール＝怖いもの］という意識が浸透してきました。それ自体はとても良いことなのですが、“悪意のない初めましてメール”にまで恐怖心を抱くようになってしまいました。私も含めてね。逆を言えば、私が初めましてメールを出しても無視される可能性が高いということですよね。。以前はホームページのリンクのお願いなどをメールで送っていましたが、今は「どうせ無視されるんだろうな。。」と思って送る気にもなりません。（笑）そういう意味では個人はもちろん、企業の営業メールももう意味を成さなくなってしまったのではないでしょうか。

　ＬＩＮＥはＱＲコードなどを交換した相手としかやり取りできませんが、メールは良くも悪くもオープンなんですよね。アドレスさえ分かれば誰でも送れます。逆に言えば、“アドレスさえ分かってしまえば誰でも送れてしまう”のです。もっと言うと、アドレスが分からなくてもコンピュータで片っ端から英数字を組み合わせてアドレスを作って送れば、どれかは成功する可能性があります。しかも、スマホだったら＠から後ろは大体決まっていますから、なおさら確率も上がります。
　そうなると、おのずとメールは敬遠したくなりますよね。それなら、より安全なＬＩＮＥを選びたくもなります。ただ、その安全性を保つためにどうしても内向きになってしまう可能性があります。既知の相手としかやり取りしないなんて、何だか世知辛いなぁとも思ってしまいますが、これも［時代］なんでしょうかね。。

　私たちの若い頃はメールが最先端で、それを使ってブイブイ言わしてましたが（死語！笑）今は、メールをまったく使わないという人も多くいます。たしかに今は、ＬＩＮＥやＳＮＳのＤＭなどメールに代わるツールが多くあります。そう考えると、もしかしたらコミニュケーションツールとしてのメールの役割は終わったのかもしれません。以前はとても便利だったツールでも、時代のニーズにそぐわないと淘汰されてしまいます。それは仕方ないことなのですが、今では［お知らせや連絡を受け取るためのもの］になってしまった『メール』というツールに青春時代の輝きを重ねるのは私だけでしょうか。
（青春時代に何があったんだ？笑）