- UDって何なの?
UD(ユニバーサルデザイン)とは一体どういうものでしょうか。ユニバーサル(Universal)を日本語にすると[普遍的な・一般的な]となります。さらに[広範囲の・多方面にわたる・
あらゆる目的にかなう・万能の]という意味も含まれています。まさに普遍的で広範囲の人、すなわちお年寄りでも子供でも男性でも女性でも妊婦でも文化や習慣が違う人でも障害者でも容易に使えるもの、それがUDの考え方です。
しかしながら、やはり完全なUDというのはありえないのが実際です。そこで、ある程度の自助具を使うこともUDの範ちゅうに入るのが現状のようです。
- バリアフリーとは違うの?
バリアフリー(BF)とは、生活するうえでのバリア(障壁)を取り除く(フリーにする)ことを意味しています。対して、UDははじめから障壁の無いように作られたものなのです。
わかりやすく言うと例えば、
◆階段に車椅子用昇降機を付けるのがBF、最初からスロープやエレベータにするのがUD。
◆スポーツをするときに、不利なほうにハンディや特別ルールを設けるのがBF、有利なほうが不利なほうと同じ条件にするのがUD。
◆カップラーメンを食べるときに、スープの袋が開けられなくてハサミを使うのがBF、最初から麺にスープがしみ込ませてあるのがUD。(??)
といった具合です。
また、ともするとBFというのは人によっては(悪気が無くても)”煙たい”と感じることもあるかもしれません。あくまでもBFは不自由を感じている人のためのものであり、そのような意味で言うと必ずしも”公平”ではありません。したがってヘンな誤解も生まれてしまいがちです。その点でもUDははじめからすべての人を対象にしているので、受け入れやすいと思います。
しかし、BFが旧来のものかというと、そうではなと思います。UDはまだまだコンセプト的な域を脱していません。BFの方が”直面している問題をその場で解決する”という意味では直接的かつ実践的です。例えば、車椅子で駅を利用しようとしたときにホームまで行くのに階段があるとします。そんな時、現在は車椅子用昇降機を駅員さんに出してもらったり大勢の駅員さんや通りすがりの人にお願いして持ち上げてもらい対処します。これは完全にBFです。UDを目指すためにスロープやエレベータにしようというのは、ほとんどの場合”今度改装するときは”という前置きがついてしまうでしょう。それは仕方の無い話であると同時に当然の考えです。UDの弱点は、つい理想論に走ってしまいがちという点ではないでしょうか。そういった意味でBFというのはこれからもなくなることは無いでしょうし、UDとBFというのはとちらも生活の質を高めるという点で似ています。(同じかどうかはわかりません・・・)
- 誰のためのものなの?
実は、誰のためのものでもありません!
というと語弊がありますが、UDと聞くと、とかく障害者やお年寄りの人のためのものと思われがちですが、実はUDってすべての・ありとあらゆる人たちのものなのです。”(特定の人)のためのもの”というよりは”(特定の人)も使えるもの”と言ったほうが良いかもしれません。
極端な話、左利きの人や”ちょっとぶきっちょ”な人 も 使えるものもUDなのです。
- 一部の間だけで盛り上がってるだけなんじゃないの?
そうでもないようです。リンク集を見ていただけるとわかりますが多くの公的機関や企業でも近頃はホームページ等でUDに関する取り組みを紹介してるのを見ます。もちろん、草の根で頑張っている人たちも多くいらっしゃいますが。
- 問題点は?
確かにUDにも問題点や疑問点があると思います。私なりにいくつか上げてみました。
◆前述のようにUDはどちらかというと[考え方]という側面が強いので、どうしても理想論に走ってしまったり話が飛躍しすぎてしまって本当に役に立つのか。
対処→対象としている事象やテーマ・そして求められる結果を明確化する。
開発した製品が実際に使われている様子を想像する。
◆過剰にUDを意識しすぎてかえって使いづらくなったりしないか。
対処→あくまでも一般商品として開発することを意識する。
開発に当たっては第三者の意見・感想を聞き、それらを客観的に分析する。
◆本当に普及するのか。
対処→商業ベースにうまく乗せる。 = 値段的にも機会的にも手に入りやすくなる。
逆の意味でUDを意識させなくする。